2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

私たちの記念日

ミサ。参加者、女性13名、男性2名。 《今日の福音》 『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。何よりもまず、神の国と神の義を求めな…

『小さい者とともに』ジャン・バニエ(7)

『ラルシュのこころ』 ―小さい者とともに、神に生かされる日々― ジャン・バニエ(Jean Vanier) 【第五章 教会に根を降ろす求道性】 道は長いです。 ハンディで苦しんでいる人が、自分自身の決断によってラルシュにやって来るのはまれなことです。選択の余地が…

『小さい者とともに』ジャン・バニエ(6)

『ラルシュのこころ』 ―小さい者とともに、神に生かされる日々― ジャン・バニエ(Jean Vanier) 【第四章 わたしたちとともに歩まれる神への信頼】 ラファエルとフィリップを迎えたとき、私は、はっきりとした計画も、考えもありませんでした。知的ハンディで…

『小さい者とともに』ジャン・バニエ(5)

『ラルシュのこころ』 ―小さい者とともに、神に生かされる日々― ジャン・バニエ(Jean Vanier) 【第三章 コミュニティーに脈打つ求道性】 ラルシュで二年間過ごした後で、私は自分の生涯の中で、こんなにも幸せを感じたことはありませんでした、と打ち明けて…

『小さい者とともに』ジャン・バニエ(4)

『ラルシュのこころ』 ―小さい者とともに、神に生かされる日々― ジャン・バニエ(Jean Vanier) ・貧しい者の友となることは、人の深みにまで触れることを要求されます。 ・実際に生活すれば分かることですが、ゆるす力、争いの傷を乗り越える力は、とても大…

『小さい者とともに』ジャン・バニエ(3)

『ラルシュのこころ』 ―小さい者とともに、神に生かされる日々― ジャン・バニエ(Jean Vanier) 【第二章 貧しい人の秘儀を中心とする求道性】 1963年、トマ・フィリプ神父の手助けを得て、私は「低さ」という世界を発見しました。入所施設や精神病院を訪…

『小さい者とともに』ジャン・バニエ(2)

『ラルシュのこころ』 ―小さい者とともに、神に生かされる日々― ジャン・バニエ(Jean Vanier) 【第一章 イエスの秘儀】 ・イエスは貧しい人に「よい知らせ」を告げに来られました。「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせるために主が…

『小さい者とともに』ジャン・バニエ(1)

現代人は人との心の交流が希薄になっていると言われて久しいですが、そのことを見直すに当たっては現代の聖人とも言われるジャン・バニエの言葉の中に光を見いだすことができるかもしれません。ご紹介したいと思います。 ジャン・バニエは1928年カナダで生ま…

嬉しい神父様からのプレゼント

ミサ。参加者、女性11名、男性1名。 リゲンザ神父様が約一ヶ月ぶりにおいで下さいました。インフルエンザからやっと解放されて良かったですね。ですが、そのお声はガラガラ声で、「ん? まだ直ってらっしゃらない?」と思ったら、インフルエンザではなく…

98歳のお誕生祝い

今日は安田さんの98歳のお誕生日です。信仰深い安田さんは教会に行きたがっておられますが、それが叶わぬ今、私たちの方から6人で安田さんのところへお伺いしました。 「やまびこ苑」に伺い、まず個室をお借りしました。安田さんはホールで新聞を読んでお…

『蛙の祈り』その4

《活字にならなかった経文》 鉄眼(てつげん)は禅の学僧であった。彼は一念発起、一大事業を思い立った。それまでは中国語でしか手に入らなかった経文を日本語で7千部印刷しようという壮大な計画であった。 彼は日本国中を駆け巡り、資金を集めた。富裕が…

『蛙の祈り』その3

《囚人とアリ》 その囚人は長年にわたり、独房に監禁状態で暮らしていた。誰に会わず、話を交わすこともなく、食事は毎回、壁の通り窓を通して出された。 ある日、一匹のアリが独房に入ってきた。男は魅せられたようにアリの動き回るさまを見つめていた。も…

『蛙の祈り」その2

《この中の一人がメシアだ》 ヒマラヤ山中でグルー(導師)が瞑想に明け暮れていた。あるときふと目を開くと、眼前に予期せぬ客人が座っていた。客は広くその名を知られた僧院の大修道院長であった。 「何をお求めかな?」とグルーは尋ねた。 大修道院長は、…

『蛙の祈り』その1

雪の多い今冬、ちょっとユーモアがあって元気の出る話を聞きたいと思い、それにはアントニー・デ・メロ神父様の『蛙の祈り』が最適だと思い至りました。 この本の帯にはこのようなことが書かれています。 「ただのジョークと笑って読み進まないで、一度に一…