聖フィリポ・ネリを研究する方が!

 南山大学の宗教文化研究所所長の金承知先生が、「聖フィリポ・ネリ」の研究を始められました。興味を持たれた最初の理由が、「キリストのための愚か者」というテーマで遠藤周作の「おばかさん」、「私が捨てた女」やドフトエフスキーの「白痴」などを研究されてこられた一貫として、キリストのために愚かになった聖フィリポ・ネリに関心を抱くようになられたとのことです。聖フィリポ・ ネリの霊性とそれがキリスト教大学の理念や運営に及ぼす影響ということについて研究を進めていかれるとのことです。
 日本では聖フィリポ・ネリを紹介した本は私の著作しかありませんので、それを金先生はお読み下さって、しかも阿部仲麻呂神父様が私を金先生にご紹介下さったことで、わざわざ名古屋から二本松まで私に会いにきてくださいました。
 ネリとJ.H.ニューマンを中心に研究していかれるとのことで、私もまた、研究を再開しなければと、いい刺激を頂きました。

たまたま、ペアルックにような服になってしまいました。あくまで偶然です。
金先生はとても温厚で、謙遜で、それでいて内に情熱を秘めた方でした。


金先生は、東京の「真生会館 文学の散歩道」で「遠藤周作を読む会」の講座を持たれています。
2017年9月9日(13:30-15:30):『悲しみの歌』
2017年11月25日( 同上  ):『ユーモア小説集』
2018年も隔月に継続していくようです。