染野神父様の来訪

 神学部時代の同級生で今は司祭となられた染野治男神父様(現在、カトリック福岡黙想の家責任者)が、また被災地でのボランティアにおいでくださいました。
いつものように福島やさい畑の活動である仮設住宅での「支援野菜の配布」をした後に、自治会長さんら仮設の役員の方々にいろいろとお話を伺いました。
 仮設の行事のカレンダーを見ると、イベントが少ないので、会長さんにイベントを企画しましょうかと申し出たところ、「いやぁ、出てくるのが2,3人しかいないので、申し訳ないから断っているんだ」ということでした。少しずつ復興住宅が建ち始めてくじに当たった人たちの引っ越しも増えて、仮設の住民も少なくなってきていますが、高齢者は引っ越しを決めかねて、どうしても残ってしまう、ということなど、今後の課題に深刻さが増してきています。避難者がまたバラバラになってしまうからです。この4年半の間に、伴侶を失って一人きりになってしまった方も多いのです。放射能で亡くなった方よりも、避難生活という慣れないストレスのある生活によって死期を早めてしまった方々が多いのです。望んだ変化ではなく、強いられた変化ですからねぇ。


前列、右端が染野神父様、その隣が自治会長さん。


岳温泉(二本松市)のフクロウという人里離れたところに建つお店で昼食にハンバーグを頂きました。このお店、いつも混んでいます。

せっかくなので、奥岳をご案内しました。ここは国設の「あだたらスキー場」のふもとになります。スキー用のゴンドラが、夏も山登りしたい方々のために動いています。安達太良山の9合目までそれでヒューっと登ることができます。