知足庵

 白河に作られた「知足庵(ちそくあん)」。イエスの小さい姉妹の友愛会のシスター方とご一緒させていただきました。
 古民家を買い取り、かなりボロボロでとても人が住める状態ではなかった家を3年かかってここまで修繕したとのことです。これで完成ではありません。茶室も作りたい、庵の周囲にある牛舎だったところも修繕したい、などなどまだまだです。
 この庵は原発事故をきっかけに作られた祈りの家ですが、どのように使ってくださってもいいとのことです。宿泊料金も泊まる方が決めてください、とのことです。
 この庵はあえて明かりも最小限度に留められています。現代の煌々としたまぶしいばかりの明かりは私たちの生活に本当に必要かどうかを問うています。
 かつて自然の恵みの中で、神様の存在をはっきりと感じて感謝しながら生活をしていた日本人。それを忘れてしまった現代の日本人...置いてきてしまった大切なものを今ならまだ取り戻すことができます。



玄関をはいるとすぐ、心和む囲炉裏が迎えてくれます。

「漆黒の闇 凝視せば 光在り」創立者の金澤弘子さんの言葉です。シスター山本きくよさんが曲をつけてくださっています。

聖堂です。
この庵は幸田司教様が相談役になっておられます。

外でたくさんの方が集まる場所も作られています。

金澤さん(中央)が昼食を準備して待っていてくださいました。昼食前にお抹茶を頂きました。

メニューはたけのこご飯、サラダ、わかめとタケノコの含め煮、卵焼き(これはシスターアガタが修道院で作って持参)
どれも無農薬のお野菜たちで、豪華な昼餐会となりました。

庵内をご案内しましょう。ここ玄関を入って右手にある広間。

二階への階段の踊り場の空間。写真は目黒教会の祭壇後ろの十字架です。

二階は吹き抜けになっていて、二階から下の様子が伺えます。この太くすすけた梁が古民家の宝です。

二階の広間。30畳ぐらいあります。雑魚寝でよければ大勢泊まることができます。天井の作りにもご注目ください。煤竹です。今は手に入らないでしょう。

トイレもこんなに素敵になりました。

念願の「総ひのき風呂」がついに完成!さっそく一番風呂に入らせていただきましたぁ!ひのきの香がなんとも贅沢!窓を開けても人は通らないので大丈夫。
カランが2カ所ありますので、2,3人で入ることができる大きさです。

実はもう一つ、お風呂の床を畳敷にしたいとのこと。それは後日のお楽しみです。こんなお風呂、今どきなかなかないですね。

風呂場の洗面所もこんなにおしゃれ。センスが溢れています。


最後にタイマーで本日伺った全員の写真を撮りました。
向かって左から、私、金澤さん(創立者)、4名はイエスの小さい姉妹の友愛会のシスター方(真ん中の3人のシスターは下関からおいでになりました)、右端は1月から二本松教会の所属になったシスターアガタ貴子。

知足庵の連絡先:事務局
〒963-5433福島県塙町真名畑宮田53
金澤弘子
TEL/FAX 0247-43-2595 携帯 080-5576-5952
メール manahatabaaba@nifty.com

知足庵の場所:福島県東白川郡鮫川村青生野姿平8