仮設で「写経」第4回目

 会を重ねること4回目。今日も「ペン習字で写経」を行いました。私が時間ぎりぎりにお伺いすると、すでに皆様は席についてお待ちになっておられました。熱心さが伝わってきます。
今日も、ご指導は天台宗の「鏡石寺」の川名栄顕ご住職様です。枕経が入ったためちょっと遅れるとおっしゃっていましたが、オンタイムにおいでくださいました。
 そして今日は川名ご住職の提案で15分前に習字を終了し、残り時間をお話し合いとして、皆さんとなごやかにおしゃべりしました。

今日は志向を変えて、「日本国憲法の前文」の書き写しをしましょう、ということになりました。実はこれは愛媛県の安国寺(臨済宗)の和尚浅野泰巌様から頂いたものです。

まずは、内容の読み合わせです。特に政治的、思想的になにか働きかけようという意図はありません。単に習字の練習用としてそれがあるので、それを使うというだけのことです。
でも、私も初めて内容を読んで見たのですが、やっぱりすばらしいですね。理想的な内容です。

今回は漢字かな混じりですので、気分も新たに挑戦です。

どうです。皆さん、真剣です。日常生活で緊張することはあまりありませんので、たまに緊張感を持つのも適度な刺激としていいかもしれません。


学ぶ、というのは人間にとって何かしら嬉しいものです。

ご参考までに全文を掲載します。(全く政治的意図はないのですが、今の世の中、憲法が取りざたされていますので、何かと物議を醸しだすデリケートな問題です。自国の憲法を知るだけのことなのですが...)
日本国憲法 前文》
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。