『神学ダイジェスト』2014冬号「教会における信徒」

 『神学ダイジェスト』2014冬号が発刊されました。今回のテーマはとても興味深い内容になっていますので、是非皆様もお読みになることをお勧めいたします。
 
特集 教会における信徒・共同宣教司牧を通して  岡田友季子
・「信徒」の概念 P.レクランド
・第二バチカン公会議と信徒の登場 M.C.L.ビンゲメル
・教会における信徒 W.ザイベル
使徒的勧告『信徒の召命と使命』A.J.ベヴィラク枢機卿
・霊の賜物とキリストの体 C.A.ボバーツ
・信徒教会奉仕者の公認 S.K.ウッド
・これからの信徒教会奉仕職 F.ジョージ枢機卿
・新しい「女性神学」について K.キルビー
・彼らはなぜ教会から離れたか? W.J.バイロン/C.ゼヒ
・(第三回)『正教神学概論』 V.ロスキー


「信徒の概念」は私が訳しました。

内容の趣旨を簡単に言えば、聖職者とか信徒とかの概念・区別は聖書にも初代教会にもなかった、洗礼を受けた者は主の前に皆等しい身分だった...というものです。第二バチカン公会議でもそのことは見直されましたが、未だに現実の教会では浸透していないですね。その責任は信徒自身にあるのではないかと思います。12世紀以降、信徒が2級市民扱いされて以来、信徒自身が自分は司祭(聖職者)ではないからと、そのように自分を見なして甘んじているかなぁ...信徒よ、目覚めよ!立ち上がれ信徒よ!キリストの三職、預言職・祭司職・王職は信徒自身の務めでもあるのです。