広島教区 平和行事に参加しています

カトリック広島司教区 2013 平和行事のご案内
カトリック広島司教区 トマス アクィナス 前田 万葉 司教
平和行事実行委員会 栗栖 徹
期日 : 2013年8 月5 日(月) 6 日(火) 9 日(金)
場所 : 世界平和記念聖堂 他
テーマ : 「真実を見抜こう、核と改憲
わたしたちは神の国の実現、すなわちまことの平和、まことの平安を求め、共に生き、働くよう、主キリストから呼びだされました。多少の困難に出会おうとも、その呼びかけに誠実にこたえたい。
実に、ミサを捧げるたびに、聖体拝領(聖なる一致Holy Communion、キリストをいただき、神と一つになり、また信仰共同体メンバーと一つになる恵み)の直前に、キリストは司祭の口を通して、力強くわたしたちを励ましてくださいます。「イエスは弟子たち(=わたしたち)に言われた。『わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える』(ヨハネ14:27)と。わたしたちはキリストのからだをいただき、夢や理想ではなく、現実として、キリストのまことの平和を分かち合う道が与えられています。
一方、主キリストはわたしたちに、「あなたがたは世に属していない。わたしがあなたがたを世から選び出した」(ヨハネ15:19)と仰せになります。わたしたちは世にありながらも、世から自由になるよう招かれており、しかも主キリストは世からわたしたちを選び出して、世に平和を宣べ伝えるよう派遣なさいます。
3・11 震災・原発大崩壊から二年たっても、事故原因の糾明や、事故が完全収束しない状態で現政府は、原発再稼働、さらには原発輸出という現政府の姿勢は、原発被災者をさらに傷つけ、国民の生活や将来の世代をないがしろにするものです。実に、「国益」とは名ばかりの近視眼的な経済的利益に最大の価値を置いているにすぐません。今、わたしたちは、どんな国のかたちを選び取るのかという、戦後で最も重大な岐路に立たされています。原発安全神話が完全崩壊した今、わたしたちは核兵器原発という核を共に廃絶するために働く使命が与えられています。
また現行憲法を変えようとする動きは注視しておいてこそ、未来への責任を果たすことになります。日本国憲法の三本柱、国民主権基本的人権、平和主義を丸ごと組み換えて、国家を国民より優先し、国家が国民に指示・制限を加え、国家に国民は奉仕するものに変えようというのが主眼です。そのような改憲を実現しやするために第96 条から手をつけようというのは姑息だとしか表現できません。
今年の広島での平和の集い、祈りがわたしたちの信仰を問い直し、日本二十六聖人、日本一八八福者殉教者、津和野殉教者のように、イエスの御跡を「自分の十字架を背負ってついて」(ルカ14:27)いく者になる一里塚となりますように。

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【宿泊に関して】
広島市内の幼稚園、教会施設での簡易宿泊(8月4・5・6日)が可能です。
*幼稚園等の教室で素泊まり 男女別相部屋 貸布団のみ手配します。
宿泊費(食事は各自で準備してください)は、1 泊1,600 円、2 泊2,100 円、3 泊2,600 円です。
宿泊希望者は①住所 ②団体名・氏名 ③代表者電話・FAX 番号 ④性別(団体の場合は各人数)
⑤宿泊日 ⑥到着予定時間 ⑦連絡事項を明記の上、7 月12 日(金)までに、ハガキ、FAX またはE-mail にてお申し込みください。E-mail の場合は件名に「平和行事」とお書きください。
【平和行進とプラカードについて】
平和行進に使用するプラカード(A2 横サイズ)を準備しています。各団体でA2 サイズの紙にメッセージを作成し、8 月5 日
に平和行事実行委員会本部までお持ちください。
【問い合わせ・宿泊申し込み先】
〒730-0016 広島市中区幟町4-42 広島カトリック会館内 平和行事実行委員会
電話: 082-221-6017 FAX: 082-221-6019 E-mail: info@hiroshima.catholic.jp
担当:山口(教区本部事務局) *お電話でのお問い合せは月曜日〜金曜日の9:00〜17:00 でお願いします。
【駐車に関して】
施設敷地内には、駐車のスペースがありません。公共の交通機関をご利用ください。
【環境のため】
平和行進の後、お水を用意しています。コップの持参をお願いします。
【共同司式をされる司祭の方へ】
アルバとストラ(8/5 は白、8/6 は紫)をご持参ください。
広島司教区 2013 平和行事プログラム
8 月5 日(月)
○13:00〜14:30 基調講演 世界平和記念聖堂
アメリカの『原爆飴』と『無知』」 詩人 アーサー・ビナードさん
○15:00〜16:30 分科会
被爆証言 朴パク南珠ナムジュさん (観音町教会) 世界平和記念聖堂
改憲について 石口俊一さん (広島弁護士九条の会・弁護士) (予定) 地下聖堂
③福島の証言 「分断された日本、差別と孤立」 多目的ホール
柳沼千賀子さん (NPO 法人福島やさい畑〜復興プロジェクト理事長)

④映画「運命の背中」上映 (監督:出山知樹さん)制作プロデューサー出山ひさ子さんのお話 研修室
⑤上関の原発建設反対運動 東条雅之さん (フリージャーナリスト) 2F 和室
○15:00〜16:30 子どもプログラム マリアホール
アーサー・ビナードさんと平和を考えるお話し会」 本の展示
「キンコンカンせんそう」「さがしています」の読み語り
○18:00〜18:40 平和の祈り 地下聖堂
平和行進に参加されない方、ミサ前に静かに祈りたい方のためのプログラムです。
日本聖公会との合同プログラム】
○17:30〜17:50 祈りの集い 原爆供養塔前(平和公園内)
戦争犠牲者の安息と今も戦争・紛争・災害などで苦しんでいる人たちを思い起こし、原爆の犠牲となられた方々の前でともに平和を祈りましょう。
○17:50〜18:30 平和行進 (原爆供養塔前〜本通り〜世界平和記念聖堂)
過去には自由に歌うことも行動することも出来ない時代がありました。二度とそのような時代にさせないという決意を新たにしつつ、平和を願い、平和への感謝をこめて、歌いながら行進をしましょう。
○19:00〜20:15 平和祈願ミサ 世界平和記念聖堂
人間の命を奪い、大地をも傷つける戦争への道を選び取らず、平和をともに築きあげる決意を全国からより集う人々とともに神にお捧げしましょう。世界各地の戦火がおさまること、また災害の爪痕に苦しむ方々の平安を祈ります。
8 月6 日(火)
○ 6:15〜 7:15 宗教者平和の祈り 原爆供養塔前
仏教・神道キリスト教などの宗教者がともにより集い、原爆犠牲者を思い起こし平和を祈ります。
○ 8:00〜 9:00 原爆・すべての戦争犠牲者追悼ミサ 世界平和記念聖堂
原爆や戦争で犠牲になられた方々の永遠の安息と地上の平和を祈りましょう。
○ 9:30〜12:00 世界平和記念聖堂案内 世界平和記念聖堂前
「ステンドグラス」「平和の鐘」「パイプオルガン」「聖堂扉」などを見て回りながら、戦争や原爆を二度と繰り返してはならない、何よりも平和を創りたいという熱い思いの証を受けとめましょう。
*この聖堂は2006年7月5日に国の「重要文化財」として指定されました。
○ 9:30〜12:30 ピースウォーク マリアホール前集合世界平和記念聖堂⇒広島城周辺⇒平和公園平和公園で解散 約3キロ)「過去を心に刻むことは、将来に向かって歩みを起こすことです (ヨハネ・パウロ二世教皇) 」。広島には日清戦争(1894〜1895)を期に大本営が設置され、臨時帝国会議が開かれるなど軍都として発展していきました。軍都廣島の足跡をめぐり、戦争の歴史を振り返ります。
○18:00〜 原爆犠牲者のためのスピリチュアルコンサート 世界平和記念聖堂
REQUIEM(フォーレ作曲)*エリザベト音楽大学同窓会
8 月9 日(金)
○11:00〜 長崎原爆犠牲者追悼ミサ 地下聖堂
原爆や戦争で犠牲になられた方々の永遠の安息と地上の平和を祈りましょう。