二本松幼稚園改築

 二本松カトリック幼稚園の改築が始りました。築50年の幼稚園の窓や戸は隙間風とともに、今は空中に漂う放射能も入り込んできます。それを遮断するためにはやはりサッシにする必要性がありました。子どもたちを守るため、保護者の方々に安心して頂くために早急に改築に取り掛かりました。
 この改築には県の補助金等が出るものの、予算をはるかに下回る金額でしかなく、正直困っておりました。そんな中、こちらからお願いを呼び掛けてはいなかったのに、援助を必要としている幼稚園を探して下さり、山口、広島、神奈川の幼稚園や教会の方々がそれぞれに支援金を送ってくださいました。神様の業を見る思いでした。本当にありがとうございます。この場をお借りして、園長に代わり進捗状況のご報告と御礼申し上げます。

皆様のご支援のお陰で、安心できる環境になっていきます。

今日は土曜日ですので、園児たちはお休みです。

今日は雪でした。寒い中、大工さんたちは一生懸命お仕事をしてくださっています。

子どもたちも嬉しいでしょうね。これで放射能もシャットアウトできます。エアコンも取り付けて頂いたし、皆様に感謝です。






 除染作業というのも、いろいろと問題があるんです。放射能はその場から取り除いても消えてなくなるわけではないので、放射能を隅に集めたことによってより高濃度の放射能が空中に漂うことになります。
 福島県ではテレビをつけても人が集まっても毎日「放射能」が話題です。福島で報道されている放射能問題の番組は他県では報道されてないことを知り、驚いています。福島のテレビでは毎日、各市町村の放射能測定値がテロップで流されているのに、「脱原発世界会議」に参加した際に、「福島の人は自分たちの放射能の量がどのくらいか知らないんじゃないですか?と言われて、逆にびっくりしました。他県では、もはや報道はないんですね。関心を持たない人にとっては原発事故はもはや過去のことになっているかも知れません。福島ではまったく先も見えず、解決策も見つからない状況におかれているというのに、首相もよくもまあ、原発事故の収束宣言などできたものですねぇ。幸い世論では誰もそれを信じなかったので、良識ある判断に安堵いたしましたが...。福島県人ももっと声を上げるべきですね。