82歳の方からの支援物資

 大阪岸和田市篤志家の方から二本松教会に冬物の支援物資が届けられました。この方は、今年4月24日のカトリック新聞に掲載された私の記事を心に留め、その日から何かできることはないかと思い、得意の編み物やお裁縫でこつこつと衣類を作ってくださり、送ってくださいました。また、ご自分の作品を教会で売り、その代金も添えられていました。御年82歳とのことです。「東北は寒くなるのが早いと思い、早々に送らせて頂きます」とお手紙も添えられていました。
 さらに、その後、匿名でまた1箱の衣類を送ってくださる方があって電話番号が書いてあったので、御礼のお電話を差し上げたところ、82歳の方と同じグループの方とのことでした。
 日本のどこかで、こうして被災者のことを心に留めて毎日のご自分の時間を被災者のために捧げて援助してくださる方があること知るのは、何とも嬉しいという思いを超えて、心を打たれ、感無量です。
 それらの衣類を、二本松市内には11か所に仮設住宅が建っていますが、その一つの郭内の仮設住宅に二本松教会の方5名で持っていきました。一人暮らしの高齢者と家が流されてしまった方を中心に配布しました。


届けられた冬物の支援物資です。ほとんどが82歳の方の手作り作品です。

この写真ではわかりませんが、一つ一つにコメントがつけられています。

このお二人はお隣同士で、一人暮らしです。伺うと、衣類は冬物はないとのことです。左の方は家も流され、衣類も冬物は全くなかったので、「頂けるんですか。嬉しいです。よかったぁ!」と何度も繰り返しておられました。
さっそく支援の衣類を身に着け、「この色大好きなのよ!」と気にいって下さいました。送って下さった方にご報告しますので、写真を撮らせて頂いてもいいですか、と伺うと、「じゃあ、着て撮りましょう、と喜んでモデルになってくださいました。
いろいろと試着してみて、サイズの合うのを探しました。ちらかっているのはそのためです。
(私のカメラの調子が悪く、どうもピンボケになってしまい、すみません。)