原町教会を訪ねて


カトリック原町教会は、福島第1原子力から約25km北に位置しています。 
二本松市から約60km、途中、通行止めもなく、車で1時間半ぐらいで到着しました。
現在、この地域の放射線量は0.5マイクロシーベルトにまで下がっています!年間の被曝線量は3〜4ミリシーベルトになります。

正面です。
原町教会は築60年、内部が崩れ落ちたと聞いていましたが、現在、仙台教区に送られてきた皆さまからの善意の募金で建て直しが行われていました。
内部は木造で、是非木造のまま残してほしと思う素敵な建築でした。

側面です。
司祭は常駐せず、北仙台教会からドミニコ会のラトゥール神父様が1時間半をかけて毎週ミサのためにおいで下さっているとのことです。
震災により、避難して福島県を離れておられる方もあり、現在、ミサに与る信徒数は12,3名です。
聖堂内部です。
今はミサができる状態ではありませんので、今のところミサはお休みだそうです。
東京神学院から譲り受けたというパイプオルガンも今はその音が響くことがありません。オルガニストも今はおられない...。

聖堂正面の十字架、アルベルト・カルペンティール神父様(ドミニコ会)の作。
 9月末には改築も完成し、10月からはラトゥール神父様の代理として司教代理の梅津神父様が常駐なさるそうです。


隣りに併設されている「さゆり幼稚園」。
震災前は80余名の園児が在籍していましたが、今は18名が残っているのみ。先生も3名。それでも、続けていくそうです。


6号線を走っていると、津波で打ち上げられた船が何艘も田んぼの真ん中に無残な姿で横たわっていました。


津波の爪痕。
柱がなぎ倒されていました。
そして、ここは田んぼ。本来なら田植えがなされているはずですが、雑草が伸び、荒れ放題になっていました。

相馬港。
人影もほとんどなく、「がれき置き場」になっていました。

相馬の海。
この波が人々の生活を一変させることに...。