東京からの転入者

今日の環境放射能測定値測定結果:二本松市役所
3.15 マイクロシーベルト (4月3日09:00〜12:00)
2.90 マイクロシーベルト (4月3日13:50〜16:40)
 
 ミサ。参加者、女性11名、男性2名。
 今日は、嬉しい事がありました。二本松に引越して来られ、二本松教会に転入された方がおられます。予定では3月17日に転居するはずでしたが、この大地震で4月1日に延期となり、今日、転入届けを持って教会に来られました。
 この地震で多くの方が福島県から逃れていくという時に、東京からまだ被災の最中にある福島県にやってこられるのには敬服いたしました。実は、一週間ほど前に東京のご自宅に電話を入れて、もしかしたら二本松に転居するのを取りやめる事になさったかと思い伺ってみたのですが、地震放射能騒ぎなど何のその、平然と「引越しの業者が福島に行くのを嫌がっているので荷物はトランクルームに預けてあるんです。だから身体だけ4月1日に二本松に行って、荷物は後から送ってもらいます。」と全く恐れておられないご返事に頼もしささえ感じました。そして今日おっしゃるには、まだ新幹線は復旧していませんので、バスとタクシーで二本松に来ました、とのことでした。
 さらにおっしゃることには、この地震では東京の方がむしろ大変ですよ、と冷静に判断なさっておられました。確かにそうかも知れません。人口過密の東京ではたちまち帰宅難民が続出し、大きな混乱となりましたし、今後電力不足の問題を抱えたままやりくりしていかなければなりません。同じレベルの災害が東京で発生した場合、その被害は甚大なものとなります。それに比べたら、確かに二本松の方が安心できます。さらに、二本松は城下町ですが、この方はお城やお寺のある町は比較的安全だと思います、と独自の見解も持っておられ、妙に納得しました。
 県外では一律に福島県全土が危険と見なしておられる方も多い中、この方の冷静沈着で的確な判断に見習ってほしいものだと思った次第です。
 この方は謙遜にも何もお役に立てませんがとおっしゃるのですが、二本松教会にとっては、約10%の会員増加(笑)という大きな存在です。こちらこそ宜しくお願いします。