他より被害の少ない二本松市

今日の環境放射能測定値測定結果:二本松市役所
3.80 マイクロシーベルト (3月27日09:30〜12:20)
4.85 マイクロシーベルト (3月27日13:50〜16:00)

 今日はミサの予定でしたが、避難して他県へ行っておられる方もあり、また、ガソリンが入手しにくい今、神父様に郡山から来ていただくのも恐縮であり、集会祭儀となりました。参加者 女性7名、男性1名。
 震災の被害の情報を知れば知るほど、二本松市はかなり被害が少なかったのだという認識を新たにしています。棚から落下した物が壊れた程度で、怪我人もなく、家に多少亀裂が入ったり、天井が一部落ちたりという報告はありますが、住めない程に崩壊した家屋は私の知る限りないようでした。断水も停電もなく、ガソリンやお店の品も少しずつ入手し易くなってきています。病院も機能しています。贅沢を望まなければ、何一つ不自由はない生活が送れている、と言っても過言ではありません。
 今現在、二本松市には原発から10−20km圏内の方々が避難して来られ、19施設で2,934人が避難生活を送っておられます。市役所に聞いたところ、今のところ援助物資も十分のようです。
 今、大きな不安があるとすれば、それは原発放射能問題です。次第に広がりを見せています。且つ、いつ収束するのかの見通しもたっていません。この点に関しては私たちは何もできませんので、冷静に見守り判断して行動していくしかありません。



 二本松市の中心地から6kmほどのところにある福島県一の敷地面積を持つ巨大スーパーに行くと、福井県に本社を持つスーパーだからでしょうか、直ちに他県の品が取り寄せられていたことには驚きました。


福島県産の野菜は販売自粛命令が出たため空っぽです。


福島産に代わって、新潟産の牛乳が有り余るほど並んでいます。


ほうれん草は滋賀県産が豊富に並んでいます。









 私たち消費者にとってはこのことは満足ですが、福島県の農家の生産者はどうなるのでしょうか。東京電力と東京都は生活を保障してくれるのでしょうか。