渡辺さんの安否

今日の環境放射能測定値測定結果
二本松市役所 5.43 マイクロシーベルト (3月24日09:40〜11:30)
          5.23 マイクロシーベルト (3月24日14:20〜16:20)
やや値が下がってきました。ほっとします。このまま下がり続けてくれることを願います。

 今日はまた別の老人介護施設に入所されている渡辺さん(86歳)を訪問してきました。ホールで介護士さん指導で皆さんがゲームをしていました。席は決まっているので、一番奥の窓側の渡辺さんの席に目をやると、渡辺さんもすぐに私に気づいて下さいました。渡辺さんはゲームにはあまり興味がなく、ゲームそっちのけで私と地震の恐怖について、今となっては笑いながら話して下さいました。地震の時にはちょうどみんなと一緒にこのホールにいたので怖いながらも心強かったようでした。この施設は天井の一部が崩落し、壁には亀裂が入り、あちこちテープで応急手当がされていました。

老人介護施設の天井が崩壊していました!
幸い怪我人はなかったとのことでした。









 お部屋に戻る時にちょうどお茶が配られていたので、二人分を頂いてお部屋に行きました。疲れないように略式でお祈りをしてご聖体拝領をして頂きました。安田さんもそうですが、渡辺さんも実に信仰は深く、それが支えになっていることがオーラとして漂ってきます。身体はご不自由になっても信仰はその方の心を支えていることを感じます。その後、頂いたおいしいはちみつ茶を飲みながら、教会の方の一人一人について地震の時のご報告をすると安心してとても喜んでおられました。
 ここの介護士さんは明るく気さくで全体をいい雰囲気にしてくれています。地震時はちょうど皆さんがホールにいる時だったので、一斉に非難させることができて怪我人もなく良かったと話して下さいました。歩行困難な方が多いので、本当に大変なことだったと思いました。
 渡辺さんも歩行器につかまって、安田さん同様私をいつも玄関まで来て見送ってくださいます。そして、私の姿が見えなくなるまで玄関に立って手を振ってくださるのです。私は、また来ます、と挨拶をして失礼し、車に乗り、玄関の前を通り過ぎる時に目をやると、しまっているガラス戸の下半分は磨りガラスですが、上半分の透明部分から身を乗り出すようにして今日もまた私に向かって手を振って下さいました。