灰の水曜日の準備

 四旬節が3/9の「灰の水曜日」をもって始まります。二本松教会では、水曜日の当日に灰の式をすることができませんので、前倒しで明日3/6に行なうことになりました。今日はその「灰」を作りました。
 昨年の枝の主日で祝福された枝を皆さんが持ってきて下さいました。それを適当なサイズに切って、燃やしました。
 油分が多く、マッチで火をつけると勢いよく燃え出します。
 12、3名しかいない信者さんに対してたくさんの灰ができました。









 ところで、回心のために灰をかぶるという習慣は旧約時代から見られるものです。改めて、旧約聖書の中でどのように書かれているかを見てみたいと思います。灰は「清め」「嘆き」「罪人」「回心」を象徴しているようです。
「それらの汚れたもののためには、罪の清めのために焼いた雌牛の灰の一部を取って容器に入れ、それに新鮮な水を加える。 」(民数記19:17)
「タマルは灰を頭にかぶり、まとっていた上着を引き裂き、手を頭に当てて嘆きの叫びをあげながら歩いて行った。 」(サムエル下13:19)
「モルデカイは事の一部始終を知ると、衣服を裂き、粗布をまとって灰をかぶり、都の中に出て行き、苦悩に満ちた叫び声をあげた。 更に彼は王宮の門の前まで来たが、粗布をまとって門に入ることは禁じられていた。勅書が届いた所では、どの州でもユダヤ人の間に大きな嘆きが起こった。多くの者が粗布をまとい、灰の中に座って断食し、涙を流し、悲嘆にくれた。 」{エステル4:1−3)
「サタンはヨブに手を下し、頭のてっぺんから足の裏までひどい皮膚病にかからせた。ヨブは灰の中に座り、素焼きのかけらで体中をかきむしった。 」(ヨブ2:7−8)
「わたしは必ず罪ありとされるのだ。...雪解け水でからだを洗い、灰汁で手を清めても、あなたはわたしを汚物の中に沈め着ているものさえわたしにはいとわしい。」(ヨブ9:29−30)
「それゆえ、わたしは塵と灰の上に伏し、自分を退け、悔い改めます。」(ヨブ42:6)
「 わたしは手を翻し、灰汁をもってお前の滓(かす)を溶かし、不純なものをことごとく取り去る。」(イザヤ1:25)
「 たとえ灰汁で体を洗い、多くの石灰を使っても、わたしの目には罪があなたに染みついていると主なる神は言われる。 」(エレミヤ2:22)
「わが民の娘よ、粗布をまとい灰を身にかぶれ。独り子を失ったように喪に服し、苦悩に満ちた嘆きの声をあげよ。略奪する者が、突如として我々を襲う。」 (エレミヤ6:26)
「おとめシオンの長老は皆、地に座して黙し頭に灰をかぶり、粗布を身にまとう。エルサレムのおとめらは、頭を地につけている。 」(哀歌2:10)
「お前のために声をあげて、いたく泣き叫ぶ。彼らは頭に塵をかぶり、灰の中で転げ回る。 」(エゼキエル27:30)
「お前は悪行を重ね、不正な取り引きを行って自分の聖所を汚した。それゆえ、わたしはお前の中から火を出させ、お前を焼き尽くさせた。わたしは見ている者すべての前でお前を地上の灰にした。 」(エゼキエル28:18)
「わたしは主なる神を仰いで断食し、粗布をまとい、灰をかぶって祈りをささげ、嘆願した。 」(ダニエル9:3)
「あと40日すれば、ニネベの都は滅びる。すると、ニネベの人々は神を信じ、断食を呼びかけ、身分の高い者も低い者も身に粗布をまとった。このことがニネベの王に伝えられると、王は王座から立ち上がって王衣を脱ぎ捨て、粗布をまとって灰の上に座し...ニネベに断食を命じた。」(ヨナ3:4−7)
「わたしが備えているその日にあなたたちは神に逆らう者を踏みつける。彼らは足の下で灰になる、と万軍の主は言われる。」(マラキ3:21)