神様の愛の体験1

 ブログを読んで下さっているペンネーム「富士山」さんと名乗る方がご自分の体験談を寄せて下さいました。その語る言葉に心を合わせてゆっくりと読んでいくと、読み手の私たちも追体験ができるかも知れません。ご紹介します。
”神様の世界は美しい世界”   ―ペンネーム富士山―
 ミッションスクールで宗教の課題レポートを書いた時でした。
 「そうか私たちは皆等しく神の子なんだ」とわかった瞬間、急に全ての人に心が開かれたように感じたのです。すごく嬉しかったのを覚えています。と同時に周りの世界が一変しました。見える景色自体はいつもと変わらないのですが、見慣れた近所の風景が草一本、花一つがそれぞれ信じられないほど美しく感じられたのです。そして心を奪われるような美しい風景写真の中に私が入っているようにも感じました。その感覚は一日半くらい続き、その後はいつもの景色に戻りました。
 しかし、後からこの世に在るものは全て、本来はあのように美しいものなのではないかという気づきは心に残りました。神さまはあんなに美しいものとしてこの世をお創りになっているのに私たちの目が曇っていてありのままに見えていないのではないかと思うようになったのです。私が見ていたのはあの世の景色ではなく、確かに現実の風景でした。恐らく存在が持つ本来的な美しさの現われを見せていただいのだと思います。時々ほんとに綺麗だったなあと思い出しています。
 そして、ずっと何年もたった今になって、「愛を共にする在り方」がまさに神の子同士の関わりの在り方であり、三位一体の神の愛に生きることが、あの風景の真の美しさの中で、他者と共に生きるたとえようのない喜びと一致していたのだと知ったのです。あの体験は、他者に心が開かれ神の愛の内に生きることを僅かな間知らせていただいた貴重な出来事だったと理解できたのです。