主の降誕(夜半のミサ)

 主のご降誕、おめでとうございます! 
私たちは集会祭儀でお祝いをしました。参加者女性9名、男性2名。
 毎年、私たちの教会では、この日、ミサはありません。しかし、自分たちだけでささやかにお祝いするこの時、とても静かで暖かく聖夜にふさわしいといつも感じています。主がまさしく貧しい私たちの間にお生まれになって下さったことを実感するからです。数年前までは近隣の教会のミサに行ける人はそちらに行って頂き、遠出のできない高齢者の方と共にこの日は5人でお祝いをしていましたが、ここ数年参加者が増えてきました。
 今年はちょっと演出をして、集会祭儀の前に、馬小屋の明かりだけをつけ、聖夜のBGMを流し、ご降誕のナレーションを優しい言葉で5分ぐらい行ないました。そして、そのまま集会祭儀に入りました。皆さんからはお陰さまでご好評でした。聖夜の味わいが出せたと思います。
 その後、皆で一品持ち寄りをした品々を堪能してしみじみと心からの喜びを感じつつ主のご降誕のお祝いができました。
 私は毎年、この時がとても好きです。
老人介護施設に入所されている安田さんと渡辺さんのところへも、日中、ご聖体とクリスマスプレゼントを持って行ってきました。
 安田さんはその後小康状態を保っておられるので退院し、再び介護施設へ戻ることができました。以前と違うのは車椅子の生活になったことです。それでも頭はしっかりとしておられ、伺った時には満面の笑みで私を迎えて下さいました。プレゼントはお菓子の袋詰めですが、安田さんは大好物です、と言ってとても喜んで下さいました。笑顔が戻って私もとても嬉しかったです。
 渡辺さんはお変わりなく、ちょうどおやつの時間に伺ったので、施設から出されたケーキをホールでみなさんと一緒に召し上がっているところでした。またクリスマスプレゼントも全員頂いていました。信者ではなくても、クリスマスというイベントは「心暖かく、愛ある何か」であるということだけでも日本中に浸透していて嬉しいです。お部屋に戻ってご聖体拝領をして教会からのプレゼントを渡すと、律儀な渡辺さんはどうしてもお返しをしたくて、一生懸命箪笥の中を捜したのですが適当なのが見つからず、私はそのような心配はいらないと説得したつもりでしたが、帰る私を玄関まで送って下さった渡辺さんは、とうとう施設から頂いたプレゼントを私に下さいました。有り難く私はそれを頂きました。