『キリストにならう』1

 待降節のこの季節、祈りを深めるために『キリストにならう』を読みたいと思います。この本は聖書のようにどこを開いても心に響いてきます。流し読みをせずに、一箇所に留まって黙想したいと思います。
みじめな私を顧みてくださった私の主イエス・キリストのおん父、天のおん父を賛美します。
ああ、あわれみの父よ、慰めの神よ、慰めを受けるに足りないこの私に、ときどき慰めをくださるあなたに感謝いたします。
あなたのおん独り子と慰め主なる聖霊と共に、あなたを世々賛美し、喜びます。
聖なる愛をお与えになる主なる神よ、あなたが私の心に下る時、私の内なるものは、ことごとく喜び勇みます。
あなたは、私の栄光、私の心の歓喜、私の希望、私の苦しみの、のがれ場です。
しかし、私の愛は弱く、徳は不完全で、あなたに強められ、慰められる必要があります。
しばしば私を訪れ、聖なる教えを与え、私から邪欲を遠ざけ、よこしまな執着を治してください。
私が健全な心をもち、清められ、あなたを愛する者となり、不幸に強く、正しい道をあくまで歩み続ける者となるためです。
(第3巻第5章1)