神様の不思議な導き

 今日はミサ。参加者、女性13名、男性2名。
今日は恵みの日だった。まず、「マザー・テレサ生誕100年記念写真展」のポスターを見て二本松教会を訪ねてきた青年はそれ以来、ずっと私とカテケージスを勉強してきているが、受洗の決意が固まり、今日、彼の「入門式」が行なわれた。二本松教会には代父ができる男性がいないので、私が彼の代母になることになった。
 23才の青年が、若者のいないこのような教会にやって来て受洗を希望するというのは、実に神様に導かれているということが明白だ。この教会の顔ぶれを見れば、高齢者ばかりなので、彼にとって何の楽しみもないはずだ。彼の目は神を見、神を求めている。神様の話を聞くのが好きなのだ。神様へ一直線、という一途ささえ感じさせる。みんなで彼を守っていこう。
 「二本松キリシタン殉教祭」が11月3日に行なわれるので、そのお知らせを「カトリック新聞」に掲載して頂いた。すると、函館から参加申込みがあった。この方の苗字は「二本松」さんとおっしゃる78歳の方だ。何でもこの方のお父さまが二本松出身かもしれず、父は何も話さなかったので、詳しいことは分からない、としながらもお父様の時代に北海道に移り住んだらしいということだ。この方は二本松にはおいでになったことがなく、今回「カトリック新聞」を見て、是非に行きたいと電話をしてこられた。北海道からわざわざ「殉教祭」のためにいらっしゃるので、当然宿泊が必要となる。橋本さんが旅館をご紹介した。
 もうお一人、東京の方から「殉教祭」の申込みがあった。実はこの方は二本松市岳温泉に別荘をお持ちで今そこに来ておられ、電話してこられたのだ。そして、今日は二本松教会のごミサにおいでになった。お話を伺うと、ご主人がお仕事で北海道に行かれることが多かったので、東京と北海道の中間地点ということで二本松に別荘をお作りになったということだ。そのご主人も6年前、二本松滞在中に亡くなり、今はこの方はお一人で東京の家と二本松の家とに半々ずつお住まいとのことだ。しかし、一人で家が二つも必要ないので、東京の家の方を処分して二本松に住みたいと言っておられた。もちろん信者さんなのだが、今まで二本松にカトリック教会があることを知らず、今回「カトリック新聞」を見て初めて知り、やってこられたのだった。
 さらに、マザー・テレサの写真展にも来て下さった東京在住の村上さんからも参加申込みがあった。村上さんはご幼少の頃に二本松にご親戚があってよく遊びに来られたとのことだ。10月4〜6日には二本松市恒例の「ちょうちん祭り」があるが、それにも来られた。そして、今回の殉教祭では、二本松市に泊まりたいとのことで、橋本さんが村上さんゆかりの通りにある「男女共生センター」を紹介すると、喜んでおられた。
 神様のなさることは、人の目には不思議なこと...。こうした方々とのご縁を思うと、教会が外に向けて催し物をすることには意義があるのだと思った。