福島県カトリックの集い


 毎年恒例の「福島県カトリックの集い」が「ユラックス熱海」を会場として開かれました。県内の11の教会から信徒約180名が参加しました。二本松教会からは7名が参加しましたので、会員50%の参加率です。司祭団は平賀司教様、リゲンザ神父様、チェスワフ神父様、板垣神父様、田中神父様が参加されました。子どもたちの参加は全体で43名でした。
 今年のテーマは『召命―子どもと大人でともに祈ろう!神の呼びかけを思い起こそう!』
平賀徹夫司教様から次のようなご講話を頂きました。
 『渇いている人はだれでも、わたしのところへ来て飲みなさい。』(ヨハネ7:37)これは聖霊のことで、霊的に渇いている人はイエス様によって満たされます。現代社会の渇きは、物が溢れすぎて本当に大切なものが見えなくなっていることからきています。今こそ神様が必要な時です。『(私を)貧しくもせず、金持ちにもしないで下さい。』(箴言30:8)貧しすぎると盗みをするようになるかも知れません。そして、金持ちになると神様を忘れてしまいます。
 「召命」について、現代の親は子に信仰を伝えることの難しさを感じているようですが、子どもは親の鏡です。3つの点を顧みて下さい。(1)親自身が本当に信仰を大事にしているか。(2)本当に信仰を伝えなければならないと思っているか。(3)子どもと一緒に祈っているか。
 召命とは神様からの呼びかけです。神様はいつでも私たちに呼びかけておられます。私たちはそれに耳を傾けているかどうかが問題です。神様は私たちをお創りになり、創られた全てのものを良しとしておられます。『あなたは存在するものすべてを愛し、お造りになったものを何一つ嫌われない。』(知恵11:24)
 イエス様は私たちが失敗することなどお見通しです。失敗してもいいんです。大切なのはそれでもイエス様についていくことです。『神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられます。』(1テモテ2:4)
 イエス様を信じるという人が弟子なのではなく、福音を宣言する人がキリストの弟子です。(晴佐久師の『福音宣言』より)
 「あなたを宣言するために、私を遣わして下さい!」...これこそが召命です。

 43名の子どもたちは昼食を平賀司教様とともにし、楽しく交流をしたようです。午後からは、白河教会の大竹民栄さんのヴァイオリン演奏、郡山教会の聖歌隊「フィオレッティ」の歌を一時間楽しみました。そして、ミサは子どもたちを中心として行なわれましたが、平賀司教様は盛式ミサの服装でミトラと牧杖をお持ちになって司式され、子どもたちのためにその説明もして下さいました。子どもたちは朗読や楽器伴奏の役割りをりっぱに果たしました。

平賀司教様から祝福を頂いて、喜びのうちに終了しました。