マザー・テレサの言葉勉強会

 集会祭儀。参加者女性7名。今日は、集会祭儀の後、マザー・テレサの言葉をみんなで輪読して分かち合いをした。やはり、マザー・テレサについては私たちと同じ時代を生きた方であり、その行いを実際に知っており、その上でマザーの言葉に触れる時に、血の通った生きた言葉として迫ってくるものがある。

1.あなたの心の中に神を愛する喜びを持ち続けましょう。そしてこの喜びを、あなたが出会うすべての人たち、特にあなたの家族と分かち合いましょう。聖となるよう、一緒に祈りましょう。

2.人々への思いやりの心を持ちましょう。私たちが心の底から思いやりを感じるためには、祈りが必要です。

3.私たちが気づかなければならない大事なことがあります。本当の意味で愛するということは、傷つくということなのです。人々に良いことをするためには、喜んで与えなければならないのです。このことは、傷つくまで与えるということであり、そうでなければ、私たちの中には本当の愛が存在しないということになります。

4.仕事の最中でも、祈ることはできます。ただほんの少しだけ心を神に向けるだけでよいのです。「愛しています。お任せしています。信じています。神よ、私は今あなたが必要です。」こんな感じでいいのです。これはすばらしい祈りです。

5.私たちが排水溝から引き上げた男性は、体の半分を虫に食べられている状態でした。彼を「死を待つ人の家」に連れてくると、こう言いました。「私はこれまで道端で動物のように生きてきました。それなのに今、愛され、手当てを受け、まるで天使のように死んでいきます。」満面にほほ笑みをたたえてこう言って、亡くなりました。だれを恨むでも、何かを比べるでもなく、あのように言うことができる人間の偉大さを見るのは本当にすばらしいことでした。

6.誰かを傷つけたと分かったら、まず先にあやまる日とになりましょう。ゆるし合うことが必要だとわからなければなりません。このゆるすことこそが、愛の始まりなのです。

7.思いやりのある行為への最も確かな近道は、「ことば」を使うことです。もしあなたが、人のことを良く考えるならば、人についても良く話すようになるでしょう。逆に、ことばの暴力は、どんなナイフよりも鋭く傷つけます。

8.ある時、物乞いをしている人が私のところへ来てこう言いました。「みんな、あなたに何か差し上げています。私も何か差し上げたいんです。」そして彼は10パイサのコインを差し出しました。もし私がこのコインを受け取ったら、彼は飢えることになるでしょう。でも、受け取らなければ、彼はきっと悲しむでしょう。私は受け取りました。その時、私は、彼からこの贈り物はノーベル賞よりもずっとすばらしいと感じたのです。なぜなら彼は、自分の持っているすべてを差し出してくれたのです。彼の顔にははっきりと与える喜びが浮かんでいました。

9.私はあの時のことを絶対に忘れないでしょう。ある日ロンドンの街にひとりの男性がとても寂しそうにポツンと座っているのを見かけました。私は彼のところに行って、彼の手をとり握手しました。すると彼は大声でこう叫んだのです。「ああ、人間のあたたかい手に触れるのは本当に何年ぶりなんだろう!」彼の顔は喜びで輝いていました。

10.ある時、高価なサリーを身に着けた婦人が訪ねてきてこう言いました。「マザー、私にもあなたのお仕事をさせて頂きたいのです。」私は祈って、このように言いました。「そのサリーから始めましょう。高いサリーを買う代わりに安いサリーを買って、そうして貯めたお金を貧しい人のために持って来て下さい。」そこで彼女は安いサリーを買うようになり、いつの間にか彼女の生活自体も変わったと言いました。こうして彼女は、本当の分かち合いの意味を知ることになったのです。

11.ある時私は、一人の方から、15ドルを頂きました。彼は20年間も寝たきりで、動かすことができるのは、右手だけです。そして、そんな彼の唯一の楽しみは、たばこを吸うことなのです。彼は私にこう言いました。「一週間たばこをやめた分のお金をあなたに送ります。」それは彼にとってたいへんが犠牲だったでしょう。けれど、何と美しい分かち合いなのでしょう。さっそく、彼のお金でパンを買って、おなかをすかしている人たちにあげました。どちら側にも喜びがありました。彼は与えることで、貧しい人は受けることで。

12.私たちは皆、アフリカやその他の場所で起こっている恐ろしい飢餓について語ります。そこでは何百何千という人々がたった一切れのパンや一杯の水のために死に直面していると。しかし、私たちはこのことを忘れてしまうのです。なぜ彼らなのか、なぜ私たちではないのか、ということを。

13.神は沈黙の友です。私たちは神を見つけなければなりませんが、騒音や興奮の中に神を見出すことはできません。自然が、木が、花が、草が、深い沈黙の中でどうやって成長していくかを見なさい。星が、月が、太陽が、沈黙の中でどう動いていくかを見なさい。沈黙の祈りの中で受け取れば受け取るほど、活動の中でより多くのものを与えることができます。沈黙は、すべてのものをまったく新しい視点から見せてくれます。魂に触れるためには、この沈黙が必要なのです。大切なのは、私たちが何を言うかではなく、神が私たちに何を言われるか、神が私たちを通して何を言われるかなのです。

14.私たち自身の苦しみがなければ、私たちの仕事はただの社会事業になってしまいます。それはとても良いもので人々の助けになりますが、イエス・キリストのための仕事ではなく、主のあがないのみわざの一部にもなりません。イエスは、私たちの人生、私たちの孤独、私たちの苦しみ、そして私たちの死すら分かち合うことによって、私たちを救おうとされたのです。イエスはこれらすべてを背負い、暗い夜の中へ出て行かれたのです。