神様からの贈り物


 今日、郵便が届いていました。そして、開封すると中には1万円が同封されていました。「このカンパは教会の庭に桜の苗木を植える費用の足しにして下さい。」とのメッセージと共に。予期せぬ出来事に、しばし驚き、そして次に涙がにじんできました。
 桜の苗木は5月4日に三春で購入してきました。国の天然記念物の指定を受けた三春の「滝桜」と同種の枝垂れ桜と八重の枝垂れ桜ともう一本は実生の木でまだ花をつけたことがないのでどのような花をつけるかは咲いてからのお楽しみ、という3本です。そしてもう一本、信徒さんがご自宅の木を寄贈して下さるとのことです。しかし、植えるべき苗木は準備できたものの、それを植える場所を作るために、庭を整備しなければなりません。いらない木を掘り起こすのに、シルバー人材センターに依頼したところ、それはできないと断られてしまいました。やっぱり素人では無理か...植木屋さんに頼むしかない、ということになりました。そうなると、問題はその費用でした。大きな額ではないにしても、このような小さな教会で、しかも年金生活者が多いところではそれが問題でした。そして、桜の苗木を教会の裏に仮植えしたまま、そこで中断して今日に至っていたのでした。
 そこに届いたのです。そのお金はもちろん嬉しいものでした。これで植木屋さんを頼める、と希望が出てきました。しかし、それ以上に嬉しかったのが、「カンパ」と書いてありましたので、その教会の複数の方が二本松教会のことを心に掛けて下さったことを知ったことでした。私たちは一人ではない、見守り応援して下さる方々がおられることを知りました。私たちは本当のことを言えば、教会と教会員のことでいつも心のどこかに不安を抱いているのです。何かにつけ、どうしたらいいのだろう、これでいいのだろうか、と。私たちは下を見ていて気づかなかったのですが、神様は天から私たちを見ておられたのでした。そして実にさりげなく必要を満たす慈しみに満ちた贈り物。神様が私たちと共におられる、そう思った途端、力が抜けて涙が出てきたのでした。
 カンパをして下さった皆様、ありがとうございました。皆様の上に神様の祝福がたくさんありますように。