教会を守る信徒たち

 本日はミサの予定でしたが、急遽神父様から電話が入り、東京本部から呼ばれたのでミサは来週にしてほしいとのことでした。今日は亡くなられた信徒の方の追悼ミサをお願いしており、その準備をして待っていたところでした。幸い、故人のご家族への連絡は間に合いました。また、安田さんの予定が延期になったこともまさに神様の計らいでした。
 3週連続でミサがないことになりますので、問題はご聖体が足りない事です。ご聖櫃にはあと3枚。今日の出席者は13名(1名は未信者)。1枚は残しておかなければならないので2枚を12人で分け合いました。でも、本来パンは1つをみんなで分け合うものなので、むしろ私たちにはこのことが嬉しくも感じられました。
 また、嬉しい出来事として、4人の訪問者がありました。すぐにお帰りになってしまわれたのですが、この方々は約10年間ほど二本松教会の主任司祭をして下さっていたユリアン神父様のお知り合いで、ユリアン神父様はもうポーランドに帰国されてしまったことはご存知でしたが、機会があったら訪問するようにと言われていたので訪ねてきました、ということでした。すぐに東京へ向かわれるということでゆっくり話をする時間もなく残念に思いました。
 ユリアン神父様はとても親しみやすく、信徒一人一人に気を配り、みんなに楽しみを与えることも得意で、ユリアン神父様が二本松教会にいて下さった時代には、ミサにはいつも30人ぐらい来ていたものでした。教会が生き生きとしていたことを懐かしく思い出します。ああ、宣教魂のある神父様がこの教会に常住していて下さったら...とふと思ってしまうのは、お一人で複数の教会を兼務して大変な重荷を背負って下さっている神父様に申し訳ないことですね。この現状を打破する責任は信徒にもあります。
 ですから、教会活性化のために私たちにもできることを一つ一つやって行きたいと思います。その一つ、殺風景な教会の庭に桜の木を植えることにしました。桜には人を集める力があるからです。二本松市は城下町でお城の名は「霞が城」(現在天守閣はありません)と言いますが、これは一面の桜が満開になると城山全体がまるで霞がかかったようになることから名付けられたものです。一方、この教会の近辺には見渡してみると桜の木はないのです。そうだ!桜を植えようと思いました。教会に人々がやってくるようにとの願いを込めて、桜を植樹したいと思います。