放射能についての講習会

 「福島で生活するにあたって 放射能に関しての学び」と題してさいたま教区の矢吹貞人助祭さんの講演会が福島市の野田町教会で行われました。
 矢吹先生は、「学問的に権威づけられているものに対しては、新たに権威者のお墨付きをもらう必要はない。各自がその知識を身に着けることによって自分で判断できるようになるのが望ましい」と前置きをされて専門家としてお話くださいました。


矢吹貞人助祭さん。元群馬大学教授です。

幼い子どもが放射能の影響を受けやすい訳

「地球が46億年前に誕生して以来放射能は地球上に存在しています。太古の地球は放射能元素がいっぱいでしたが、現在はかなり少なくなりました。そういう環境の中で命は誕生しているので命はしたたかに生きられるように創られています。多少DNAが傷ついても修復する機能を人間の体は備えています。ですから、過剰に心配する必要はありません。」


平賀司教様から、初めと終わりのご挨拶がありました。
仙台教区のサポートセンターの皆様もご参加されました。

主催者の福島デスクのシスター野上です。

 最後に矢吹先生はこのように締めくくられました。
 「これだけ豊かになっていながら、もっと豊かになりたいのですか。原発でこれだけ苦しんでいる人たちがいるというのに...
 私は最初から学生たちにも言ってきました、「せめてライオンのレベルに」と。ライオンは空腹時には小動物を襲って餌として食べますが、満腹なら目の前にえさとなる小動物がいても襲うことはなく寝ています。欲望に歯止めを掛けましょう!」