「信州共働学舎」訪問

 伊藤幸史神父様の活動を見学させて頂くために「信州共働学舎」を訪問しました。ここは長野オリンピックでジャンプの会場となった白馬から車で10分ぐらいのところです。
「信州共働学は、いろいろなハンディーを持った方々と健常者が共に働き、生活するコミュニティーです。農業は田畑が約3ヘクタール、米、野菜等を作っています。動物は和牛、山羊、鶏などを飼っています。ほとんど米と野菜を自給し、自分たちの作った作物で生活しています。田んぼは今でもあえて手で植え、手で刈ることを基本としています。
冬には(2メートル以上の雪が積もります)夏の間に草木染めや本藍染めをした糸を使用して機織りをし、栽培したとうもろこしの皮を使用した人形作りや、木製おもちゃ“夢”セット作り等をして暮らします。現在は約40名のメンバーで生活をしています。」
 40年前にプロテスタントの方が創立したこのコミュニティーで伊藤神父様は2年前から共に働き生活しておられます。
夜は近くの「シェルパ」というペンションに伊藤神父様が宿をとってくださり、神父様も一緒にお泊り下さってビールを飲みながら、遅くまで農業の大切さについて熱く語り続けました。
 私にとって伊藤神父様との出会いは、今までの私たちの活動に何か大きな意義と掘り下げと求められていることを強く感じるものとなりました。確かに私も3.11以降、がむしゃらにとにかく福島の農業を何とかしなければという私なりの思いで活動してきましたが、その意義づけ等、考える暇もなくひたすら活動する毎日でした。これからの課題が与えられてことを嬉しく思っています。

伊藤幸史神父様。











なす、きゅうり、花豆、などいろんな種類を作っています。


アルプスの山々のふもとの広大な田畑で農作業をおこなっています。自然の恵みをいっぱいに感じられるところです。


田植えは今の時代、機械化されていて人の手ですることがほとんどなくなってきています。
共働学舎では、あえて手で植えることの大切さを守っています。













ニワトリも飼っています。








糸の紡ぎ方を教えてくださいました。駒に付けて回すんですね、なるほど!







家畜は牛、ヤギも飼ってます。
ヤギの乳で作ったチーズは、癖があって好き嫌いがあるでしょうが、私はポーランドで頂いてとても好きでした。





牛さんには皆、名前がついています。








毎朝8:45からみんなで今日の作業のミーティングをします。真ん中にあるのは収穫したじゃがいも。





神父様のお住まいは、廃業したペンションです。「共働学舎あじさい荘」と看板がありました。ここに10名ほど共働生活をしていますが、食事は共働学舎の方でします。





7月も下旬だというのに、今がアジサイの見ごろです!やはりここは寒い。







あじさいも美しい!









ここが「おもや」です。みんなで食事をするのはこの建物です。






ここでちょっと私たちの活動についてお話をさせていただきました。
ここはそうした会合などの場所になっています。




ペンション「シェルパ」。夕方に撮ったので暗くなってしまいました。東京出身の奥様がご主人亡き後、お一人で切り盛りされています。ここがとても気に入って、ずっとこのペンションをやっていくとおっしゃっていました。でも何か未だに旅行できている気分なんです、とも。

ごちそうを頂きながら、農業の大切さについて遅くまでみんなで熱く語り合いました。農業というのは単に職業の一つではなく、人が生きる上で土と共に生きることは特別な意味がある、むしろ自然の恵みに直接触れることで人間の本来の命の在り様を取り戻すことができる...現代人の病は人間が作ったものばかりに囲まれて生きていることから生じているのではないだろうか。創造主と被造物との正しい関係が捻じ曲げられている...。









近くの温泉に連れて行って頂きました。とてもいいお湯でした。う〜ん、美人になったような気がする...(人が何と言おうと...)サウナもジャグジーもありました。






長野オリンピックの時のジャンプ競技場になったところです。
下から見上げると、うわぁー、あんなところから滑ってくるのぉ〜!とその高さに驚きます。













共働学舎のメンバーの七子さんです(左)。二本松教会の方で伊藤神父様と旧知の仲である田中七子さんと自己紹介をしたところ、お互いに「七子」と知って感激していました。この漢数字で書く「七子」という名前は滅多にないとのこと。さらにわかったことはおたがいに干支も同じでした。一回りの違いはあるものの、それにも感激でした!



能生の道の駅。神父様のお勧めで「げんぎょ(幻魚)」の干物を買いました。





神父様のお勧めで帰りはすぐに高速に乗らず、海沿いの8号線をしばらく走りました。
雲っていたため、海の色のどんよりと重く、う〜ん、これが日本海かぁ、と言いつつ走っていると、お天気が良くなり晴れてきたら、海の色も青く美しく光っていました。



糸魚川教会です。










幼稚園と併設されています。
熱いこの日、園児たちが水遊びをしていました。














お聖堂です。2階にありました。