川内村 第2回支援物資配布

 川内村は2012年4月に避難指示が解除になり、遠藤村長さんも「帰村宣言」をしました。それは「精神的損害賠償金」の打切りを意味しています。その後、では元の生活に戻ることができたのか、というと、原発から20km-30kmに位置するこの村でそれは不可能というものです。村の機能も一部しか復興していませんから、戻った方は今も不自由で不安な生活が続いています。
 遠藤村長は、先日のテレビ放送で「帰村宣言はしたけれど、戻る村民は少ないので、むしろ新しい事業を始め、新たな雇用を生むことで新しい人に来てほしい」という希望を述べられていました。
 とにかく私たちとしましては、未だに不安とやりくりに困窮している村民の方々に、全国のみなさんが応援しているしるしとして物資をお届けすることです。
 2月に冬物中心とした第1回めの物資支援を行いましたが、今回は夏バージョンで第2回目となります。2014年7月21日、川内村村民体育センターで250人の村民の方々に衣類、日用品、消耗品、食料品(野菜類、麺類、調味料、インスタント食品など)をお届けしました。
 物資を送って下さった全国の皆様、本当にありがとうございます!村民の方々は誰もかれも喜んで、たくさんの物資とともに元気もいただきましたよ!

川内村コミュニティーセンターです。この同じ敷地内の後ろ側に体育館があり、今回もそこで行いました。






川内村の遠藤雄幸村長さんと。








定番の衣類の他、靴類も多く寄せられました。
床に広げたものは、好きなだけ取り放題です。





夏の必需品、タオル類は一番最初にあっという間になくなりました。







福島やさい畑からは小松菜、とうもろこし、じゃがいも、いんげん、きゅうり、トマトを200人分ご用意いたしました。














川内村仮設の自治会長、志田さんがボランティアの皆さんに配り方の方法や注意事項を説明しています。
この支援物資の企画も配布方法もすべて志田さんの采配の下で行われました。御年65歳で、「いやぁ、大変です。おれも年だから疲れるなぁ」と...

11:30開始ですが、その前に、
1.全員に受付をして頂きます。
2.「引換券」を渡します。この引換券は食糧品を全ての方に平等に配布するためです。
たくさんの村民の方が集まっています。全員の受付終わってからの開始となります。あくまで平等に、一部の人だけが得することのないようにという志田さんの配慮です。


さあ、いよいよ開始です。
床に広げたものは、好きなだけ取り放題です。ほしいだけ持って行ってくださ〜い!と志田さんが呼びかけています。皆さんも自分に合うもの、これなかった家族のため、と一生懸命品定めをしてを探しています。


床に広げた物品の配布が終わってから、食糧品の配布です。これらは全員の分がありますので、受付の際に渡した「引換券」と交換で、全商品を配布します。そのために列を作っています。最後になっても、その方の分もありますからご心配いりませんよ!



「いやぁ、こんなにもらってどうやって持って帰っぺ!」と満面の笑みで悩んでいました。
写真とってもいいですか、とカメラを向けたら喜んでピースをしてくれました。





「いやいや、疲れた。こんなにもらった!」と床にへたり込んでおられますが、「いや、がんばって、持って帰っつぉい(持って帰るよ)」と感謝いっぱいでした。






誰もかれも段ボールや袋いっぱいに頂きましたよ!







「志田さん、ありがとない(ありがとうね)」