福島やさい畑の窮地

 2月9日、16日と2週続けて雪のために交通がマヒして首都圏販売に行くことができませんでした。

 昨年は雪が降ってもそのようなことにはならず、販売に伺っておりました。しかし、今年の雪の多さは昨年とは違いました。その予測ができず、日曜日に販売に行くためには火曜日に仕入れの注文をして、金曜日(加工品)と土曜日(生鮮野菜)に仕入れに行きますが、東京行きは無理だと分かったのは仕入れのキャンセルがきかない当日でした。しかし、売れなければ困るのは農家さんですので、キャンセルせずに良かったと思います。

 そんなことで、先週と今週で10カ所で販売予定していた野菜、果物、加工品が宙に浮いてしまいました。

 スーパーに行っても野菜等は入荷していません。そんな事情も鑑みて、買い物難民になっている仮設の高齢者の方々に「支援野菜」として無料配布することに致しました。仮設の方々にはとても喜んで頂きました。



 ...野菜を無駄にすることなく、仮設の人々も喜んで下さったので、それはそれで満足ですが、私たちにとっては販売の収入がありませんので、今月はお給料を払える見込みがありません。

 スタッフは休みなく、必要な場所で雪かきに汗を流し、道路で立ち往生している車の手助けをし、何とかして仮設まで野菜を届けています。文句の一つも言わずに黙々と働く彼らの姿に胸が打たれます...「働く者が報酬を得るのは当然である」(ロマ4:4)と聖書にありますが、そうしてあげられないのが理事長として申し訳ない...彼らはきっと今月はお給料が出せないと伝えたとしても文句は言わないでしょう。そんな彼らだからこそ、何とか彼らだけでもお給料を払ってあげられるように考えたいと思います。