EM菌農法の勉強会

 福島ではもとより自然農法に対する意識が高く、有機農法や減農薬農法、不耕起栽培、などいろいろありますが、今回、私たちは「EM菌による土地改良」の勉強会をしました。
 EMとは、Effective Microorganismsの略で、「有用微生物群」ということです。使用する微生物は、酵母菌、光合成菌、乳酸菌など、食品加工に使われる安全で有用な種類ばかりです。
 これらの菌を土壌に混ぜ込むことにより、無農薬、無化学肥料で作物を育てることができ、しかも高品質でおいしく、また、鮮度も長持ちするというメリットがあります。
 EM菌は人間が飲んでも大丈夫。鳥インフルエンザが流行った時、EM菌で育てられた鳥は大丈夫だったという報告もあります。
 今日は、「EMぼかし」の作り方の実践です。「ぼかし」とは、養分の多い有機物を発酵させて肥料にしたもの、EMボカシというのは、生ごみ等をEM菌によって発酵させたものです。


ぼかし1型(米ぬかのみ使用)の作り方:
【準備するも】
・米ぬか20kg
・EM活性液7〜8リットル
・もみ殻5リットル

EM活性液にもみ殻を混ぜた状態です。もみ殻を混ぜることによって、米ぬかに液を投入した時に均等に液が行き渡ります。その効果のためなので、必ずしももみ殻が必要と言う訳ではありませんが、使う方が便利です。
もみ殻の入ったEM活性液を米ぬかに混ぜているところです。少しずつ、よくかき混ぜながら混ぜ込んでいきます。

米ぬかを握って団子にし、左右に振ると3つに割れる程度の硬さになればOKです。
それをビニール袋等に入れて、空気を抜いて密閉して、さらに閉じた口を下にしておきます。
 理想的には35℃〜40℃のところに保管して3週間ぐらいおいて完熟させますが、冬場ですと、気温も極めて低いので、このまま春までおいて熟成させます。ペーハーが3.5ぐらいになれば出来上りです。




 ちなみに、腐ったものと発酵したものの違いは、腐った物とは悪玉菌であり、臭いも耐え難いもの。発酵したものとは善玉菌であり、臭いは酸っぱく味噌のよう。ま、臭いには違いないけどね。
 また、ちなみに、「ぼかし2型」とは、油粕、魚かす、鶏ふん、牛ふんなどを使ってチッソを増やしたものです。