CTVCの集まり

 先日、突然CTVC(カトリック東京ボランティアセンター)の方からお電話があり、福島市に来ているので二本松にも伺いたいとのことで二本松教会でお会いしました。
 その中で、まず、今まで福島のために十分な支援をせずに申し訳ありませんでした、これからできることをしていきたいと思います、とのお言葉を頂き、予期しないことだっただけにとても嬉しく思いました。そして、いろいろと私の活動の話を聞いて下さいました。
 さらに、12日にCTVCの連絡会が六本木で開催されるので、そこで野菜の販売を兼ねて参加してくださいとのお誘いを頂き、行って参りました。


会場はフランシスコ会聖ヨゼフ修道院です。
まずは、CTVCの責任者、幸田司教様のご挨拶です。

司教様が集まった皆さんに向けたお言葉の中で、
「支援は10年間と考えて下さい。その根拠は、福島の方々に復興できるまでに何年かかると思いますか、と聞くと多くの方が10年と考えている、ということに依拠しています。」ということがありました。私はそれを聞いて、本当に嬉しく思いました。私も福島の野菜・果物を首都圏のカトリック教会のご協力で販売させて頂いていますが、いつ「もう十分でしょう。」と言われるかと思って、ハラハラしていたからです。今も福島の農家に明日の保証は全くないのです。今日売れたからと言って、それが明日につながりはしないのです。むしろ、スーパーにおいても昨年よりも今年の方が福島産の野菜が少なくなっているのです。農家さんはより深刻な状況に直面しているのです。

「福島から語る」と題して白河市の傾聴ボランティアグループ「みみずく」代表金澤弘子さんの講演がありました。
 福島の災害の状況、そして今現在の仮設に住む方々の状況などについて、写真やイメージ絵画を用いて訴えてくださいました。
 他県へ行くと温度差があって、先日、京都に行って講演会をした時には「原発はもう収束したんじゃないんですか。」とすでに過去の出来事と思われていることにとても驚いたとのことでした。
 仮設に住んでおられる方々は家を失っている訳ですが、2、3年後、仮設を出るように言われてもどこへ行けばいいのでしょうか?福島の復興への道のりはまだまだはるか遠いです。