日和田の仮設に物資を届けました

 山口教会、萩市(山口)、日野市(東京)、小金井市(東京)、所沢教会(埼玉)から支援物資を頂きました。遠くから福島のために思いを寄せて下さって本当に嬉しく思います。心から感謝もうしあげます。
 10箱集まりましたので、今度は日和田市の仮設住宅に持っていきました。
ここの仮設は約120戸あるのですが、12世帯しか入っていません。双葉の方のための仮設ですが、双葉の方々は埼玉スーパーアリーナなどで受け入れて下さっているので、多くはそちらにお住まいです。
量的にはちょうどいいかも知れません。

仮設住宅には普通、自治会長さんが決められますが、ここは少ないので、そうした役割の方はおられないとのことでした。
10分の1しか入居していないので、閑散とした感じです。

両側の方(館林さんと小林さん)がこちらにお住まいの双葉の方です。いろいろとお話を伺いました。
 こちらには家を流されてしまった方はおられないのですが、震災以来、離散してしまった親戚とはいまだに連絡は取れないままだそうです。高齢者の多くは、その当時携帯などというものは持っておらず、移動してしまったらそれきり連絡をとる手段はなかったから…ということです。ですから、今は皆携帯を持つようになったとのことです。真ん中の青年も父方のおばあちゃんとは「あれ以来連絡がとれていない、でも、どこかに元気でいると思います…」と言っていましたが、そうでも思わなければ悲しすぎますね。
 持参した物資も喜んで下さいました。やはり大きな仮設が優先されるとのことでした。援助する側も新聞などに報道してもらい、名前を知ってもらうためには大きな仮設でなければ意味がない訳です…。

 必要なものはありますか、と伺ったら、「そういうことには、やっぱり答えにくいですねぇ。自分からあれがほしい、とはやはり言えないです。」とおっしゃっていました。でも、あえて言うなら、誰でも使う消耗品のようなものならあっても無駄にはならないし、助かります、とのことでした。
 とりあえずの衣食住は与えられ、日常生活に支障のない生活を送ることはできていますが、仕事がない、帰る家がない、という現実を思う時、復興はまだまだ遠い先の話です。