山口教会から二本松幼稚園への支援

 カトリック山口教会の皆さんが二本松カトリック幼稚園へ支援金を送ってくださいました。
 以下は、山口教会の柴田潔神父様のお話です。

 「収益金は、教会のみなさんと天使幼稚園の保護者が一緒になって奉仕した結果、実りです。今年は、「東日本大震災の支援のためにと支援しよう」と、皆さん、前もって準備をして、当日は大変暑い中、汗を沢山流しながら働きました。バザーの後、「使い道がはっきり分かる支援先が見つかれば、できれば被災した園児たちに贈りたい」という要望を受けて、わたしはいろいろ当たってきました。2回ボランティアに参加した、塩釜で情報を探しましたが、幸い宮城県内の幼稚園は大きな被害を受けていませんでした。仙台教区のサポートセンターに問い合わせると、ドミニコ会系の幼稚園が苦労されていると伺って、直接被害状況を確認する電話をしていきました。すると、福島第1原発から50キロくらい離れた二本松幼稚園に出会いました。お知らせにもありますが、地震の被害として、ブロック塀のやりかえ工事(150万円)、外壁のひび割れ工事の補修(600万円以上)、テレビなど備品の買い替え費用が発生しています。また、放射能による被害として、園庭の除染費用(35万円)福島第1原発から10キロ圏内に位置する浪江幼稚園の園児30名を受け入れたこと(入園料の免除、制服などを無償提供している)での費用を負担しています。カリタス・ジャパンからの支援金は、県の支援決定通知書が下りないと支給されないので、今のところ援助はどこからも受けられていません。苦しい資金繰りで、本採用する予定だった先生に辞めてもらってもいます。園児たちの日常も山口天使とは違います。毎日、何回も線量計放射能の量を測って、園児たちは外遊びするにも時間制限をしています。幼稚園の園長先生は、「みなさんが汗を流して、バザーをした収益金をいただくのは申し訳ない気持ちと、園児のために苦労してきたことに神様が報いて下さった感謝の両方の気持ちで一杯です。」と電話で話されていました。被災地の方々は「何でこんな目に遭わないといけないの? どうして東北の人たちだけがしんどい思いや悲しい思いをしなければならないの?」と感じてきたことでしょう。このような思いに応えていくことが、助けていくことが、「神に返す」ことなのだとわたしは思います。私たちの“サビエルの夕べ”の奉仕が、園児と先生方を心の面でもお金の面でも助けることができました。まだまだ、完全な復興には、苦労の日々が続くのでしょう。これからも「神様にお返しすること」を心にかけましょう。11月4日には、福島の現地に行って幼稚園の様子を見てくる予定です。支援したお金がどのように使われているか、幼稚園や園児たちの様子をまた報告したいと思っています。」
 そして、今日、カトリック二本松幼稚園に柴田神父様がおいで下さいました。

柴田神父様は園児たちに、カブト虫を捕まえてそれを売ってお金を作ったということを教えて下さいました。一匹捕まえるのに30分ぐらいかかり、それを何百匹も捕ったのですから、大変だったと...

園児代表から、レイをかけてもらいました。

園児たちからの返礼として、ピアニカの演奏や歌などを柴田神父様にご披露しました。

山口教会の天使幼稚園の園児たちが二本松幼稚園園児たちのために「寄書き」をしてくださいました。一生懸命書いて下さったことが伝わってきます。

送られた支援金で、砂場に囲いを作ることができました。これで安心して砂遊びができます。砂もももちろん入れ替え済です。