石巻でのボランティア(4)


ボランティアのもう一つの仕事。
門脇(かどのわき)中学校避難所で、避難者の方々のために「お湯」を沸かして差し上げています。被災者は学校に間借りしていますので、炊事場はありません。毎日の食事は震災以来、おにぎり、カップラーメン、仕出し弁当などですので、温かいお茶などの飲み物がかかせません。さらに食事の問題は野菜不足です。

避難者の方は375名。朝6時からこのテントの前にポットが並びます。
私たちは朝6時からこれら5つのズンドーにたっぷりお湯を沸かします。沸くまで40分ぐらいかかります。
扱う量が多いので、このズンドーに水を足す役割りはやはり男性にお願いしてしまいますが、男性は快く引き受けて下さるので助かります。
テーブルの上にはいろいろな飲み物「コーヒー、ココア、紅茶、緑茶、昆布茶...」などを自由にいつでも飲めるようにしています。キャンディー、クッキー、おせんべいなども差し入れがあると置いています。


中学生たちの「心の勉強」の時間だそうです。特別に講師を外部から招いての授業だそうです。
講堂や18の教室を避難者の方が使用していますので、外のスペースで行われました。

〈ここだけのつぶやき〉避難者の方も最初の1か月は精神的ショックが大きく何をする気力もなかったと思うのですが、2か月がたった今、少し元気が出て実は働きたいと思ってらっしゃるのですよね。ボランティアの人数が少ない時、遠慮もなく避難者の方に声をかけて手伝って頂けますか、とお願いした時の皆さんの生き生きとした顔!何もしないで一日を過ごすのもある意味辛いことです。避難者の方々は私たちよりはるかにいろんな技術や得意なことをお持ちなんです。そうしたことを今後はもっと考えてあげたらいいと思うんですよねぇ。全てやってあげるのではなく...。